耐震補強
工法の特長
- 外部からの補強なので、使用しながらの施工が可能です。
- 強度型~靭性型の補強が可能です。
- フレーム形式なので、採光・視覚上有利です。
- 外観リフォームの兼用が可能です。
- プレキャスト部材を使用するので、工期短縮・高品質・高耐久・環境にやさしいなどの利点があります。
工法の留意点
- 新設基礎が必要となります。
- 極脆性柱の解消等は別に改修が必要となります。
- 他工法(鉄骨プレースなど)と比較して、補強により重量が増加します。
- 重機を使用するので、道路・敷地条件に制約が生じる場合があります。
施工手順
現場での施工手順は以下のように、基礎工事(現場打ち)完了後、プレキャスト柱及びプレキャスト梁を架設し、PC鋼材を緊張することによりフレームを一体化します。その後柱脚の鉄筋接合及び既存躯体との接合を行い、順次上層階を繰り返し施工します。
工程の一例
工法の特長
<軽量>
- アルミブレースは、軽量なため既存RC建物に負担を与えることなく補強が行えます。
- 大型重機を必要とせず人力で持ち運びができるため、狭い外構スペースにおいてもコンパクトな施工が可能です。
- 軽量で取扱いやすいアルミブレースは、作業工数が少なくコストの軽減が図れます。
<美観>
- シンプルな構造のため、すっきりとした内・外観で、既存建物との調和を図りやすい添架物です。また塗装仕上げは、彩り豊かな色彩計画が可能です。
<高耐食性>
- アルミニウム合金材は、腐食に強いメンテナンスフリー素材です。自然に形成される酸化被膜により、海浜地域や塩害地域でも優れた性能を発揮します。
<短工期>
- 大規模な基礎改修がなく、部材は工場製作で外側からの施工となるため、施設利用中でも作業ができる工法です。学校などでは夏休み期間を利用した工程管理が可能です。
<安全性>
- 工法協会では、軽量な構造用アルミニウム合金材を用いたブレース工法を開発、実用化に至りました。従来工法と比べ変わらない強度と性能を確保しています。
<環境負荷軽減>
- アルミニウム合金材は、リサイクル・リユースに適した材料です。再生時に少ないエネルギーで再生地金ができるため、環境に配慮した素材で経済的にも優れた製品です。
施工手順
TSKアルミブレース耐震補強工法(圧着タイプ)は、通常ブレース四方に設置する枠材をなくした、シンプルな構成になっています。アルミブレースは170kg/本と軽量であることから、クレーン等大型揚重機が必要なく、あらゆる敷地条件のRC建物に適用が可能となります。他の在来工法と比べて工期も短い特徴があります。また、ハツリ工事がほとんどなく、振動・騒音も少ない優れた工法です。